5月、遠刈田温泉から道なりに坂を下ると、途中にひっそりとした感のある蔵王町の町並みに入り、その町外れで川沿いに折れてみると、何となくあるこの「ルビナスセンター」にたどり着きました。んーと、ランドマークでいうと、蔵王高校の隣ぐらいにある感じですかね~。
車から降りて辺りを見渡すと、ありゃ、ここはいったい何屋さんなの?と思わせる、とても変わった雰囲気なのです。駐車場の脇にはチャボやアヒル?が飼われていたり、何か工場系の設備があったり、説明のしようのない、摩訶不思議な気配が漂っているのでございます。
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で、ここかな~と思われる玄関のような所から中に入ろうとすると、いきなり絨毯(じゅうたん)が敷かれてあり、土足で入っていいものかと、しばし悩み‥。すると、それを察するかのように、真正面に「靴を履いたまま入ってください」の張り紙が‥。ふぅ、一安心‥。
胸を張ってサッサッサッと進めば、奥の方に受付があり、料金を払うと「2階です」とおごそかに案内されるのです。なんだか少し怖くなり、ためらいがちに2階らしき方に上がってみたら、なんとそこは居酒屋になっているではありませんか。外から見て「なんじゃこりゃ」と思いましたが、中も「なんじゃこりゃ」。その昼間から一杯やっているお客さん達の後ろを通り過ぎると、その先に浴場の入り口が普通にあって‥。
して、浴室に入りましたら、そこには2つの浴槽があり、熱い湯とぬるい湯とに表示され、ぬるい湯の方は注ぎ口にホースを突っ込み水を足しているもよう。浸かってみると、遠刈田温泉と同系統に思われるお湯で、茶色と緑色が混じったように濁った、ツルンツルンする肌触りの掛け流しの温泉です。あと、鉄の匂いもあるようですね~。いや、まんざら悪くはございませぬよ。
時が経ち、その不思議の家を出て表で休んでいると、放し飼いのワンちゃんがやってきて‥(上の右下写真)。ワンちゃんはマネージャーの方には擦り寄って行くのですが、私の方は横目で見るだけで近づいて来ないのです。実は目が合うとそらしていた私‥。うーん、この犬は上品でよろし。わたくし、犬、苦手でして。はい、どうもすみません。
泉質:ナトリウム-塩化物泉 低張性中性高温泉 源泉:曲竹の湯1号泉 45.0℃ pH7.3 分析:平成5年 |
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