東北な温泉
温泉突進レポート

鹿落旅館

(仙台市)
〒982-0841 宮城県仙台市太白区向山1丁目1-1 TEL.022-222-8026

入浴、休憩、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンあり


※2011大震災のダメージ大きく、解体され廃業

 3月、仙台市の中心部からすぐ近く、広瀬川を隔てた向山という山の、眺めの良い坂道に建つ「鹿落旅館(ししおちりょかん)」にやって来ました。つい最近、日帰り入浴を始めたということを知り、喜び勇んで突撃。んー、まだお客さんはあまり来ていないようですな~。

 向山は仙台市中心部から近いにもかかわらず、とってものんびりしたムードの所。窓から見える川の対岸には100本の桜並木があり(この旅館と東洋館で植えたそう)、お花見の時期には絶景となるそうですね~。‥ちなみに、駐車場はここから坂を上った右手にありますね。
 と、玄関の対面の崖には採掘口があり、その先200mに源泉があるんだとか。中にも入って行けるみたいですが、暗くて普通の装備では無理みたいです。

 そのような「な、なんなんだ」と思える裏庭を通り、玄関らしき所から中に入ってみると、感じの良い普通の若旦那さんが出ていらして、受付完了、奥の部屋へ。

 こちらはご覧のとおりの年季の入った建物で、古いもの好きにはたまらない、昭和そのものがここに。また、窓の外に見える仙台市街の景色も、なかなか良いもんですな~。あ、そうそう、タンスの上に日本刀(大刀、小刀)が。あ、レプリカか~。

 さて、勝手に一人で一悶着した後、やっとお風呂に向かいます。と、そこは一つの空間がツイタテ的な曇りガラスで区切られ、あやうい感じで男女別に分かれておりまして。しかも、その仕切りに設けられたドアは、軽く押せばパタンと軽快に開くもの。もし他人が女湯に入っていたなら、恥ずかしいような、気を使うような、そんな具合いなのでございます。混浴ともちょっと違う、摩訶不思議なアドベンチャー、よそでは味わえませぬな~。

 世の中、いろんな所があるもんだなー、と感じ入りつつお風呂に浸かってみると、これが熱い、熱くてたまりません。感慨に浸っている暇はなく、蛇口をひねってしばらく水を注ぎ込んだり、かき回したりして、やっとの思いで浸かって、フゥー。

 お湯は無色透明で匂いも無く、熱いせいなのか肌がピリピリする感触。もちろん循環加熱ですが、熱いので水を注ぎ込み、オーバーフローさせて清潔にしておきました。えーとまあ、鉄鉱泉と旅館の方では言っているようですけどね~。

泉質:井戸水(2004年宮城県調査による) 源泉:鹿落温泉 15.1℃ pH4.45

メモ)
「マツコの知らない世界(TV番組)」を見ていたら、仙台市にある鹿落堂(ししおちどう)というおシャレっぽい蕎麦屋さんが出てきて、あれ~待てよ、どこかで聞いたような名前。そしてその窓から見える景色が、やっぱりこの鹿落旅館のそれなのでありました。あー、そうなんですね~。蕎麦屋さんになっていたんですね~。はい、今度行かなくちゃ、評判も良いようですし。


宿泊は仙台のホテル
©東北な温泉0303 , 18rw , Update:2024/09/17