東北な温泉
温泉突進レポート

蔵王温泉大露天風呂

(蔵王温泉)
〒999-3156 山形県山形市蔵王温泉 TEL.023-694-9417

入浴 550円
入浴のみ
男女別(露天2)
シャンプー・セッケンなし

標高 約900m、駐車場あり

 9月、蔵王温泉街の細い坂道をクネクネと上り、蔵王温泉のシンボルで、また野趣あふれる「蔵王大露天風呂」にやって来ました。

 ここは、早朝には各旅館から送迎バスで宿泊客がどっと送り込まれ、夕方は宿泊客が浴衣姿でゾロゾロと押しよせる、いつも大混雑の大浴場なのです。今は小雨の昼過ぎ「少しは空いているかな~」と突進すれば、20人ほどのお客さんが。んー、これでも空いているという事なのでしょうね~。
 駐車場から浴場への門をくぐると、真ん前に男湯がいきなりドカーンと何も包み隠さず大胆にあり、服を着ているこちらが恥ずかしくなるくらいなんです。上の受付小屋へと続く脇の小道も、浴場とは簡素な竹の柵で仕切ってあるだけなので、なんとなく見てもジックリ見ても、ほとんど丸見えなのです。しかも時折上空をケーブルカーが通り、皆さんが当たり前のようにのぞいて行きますね。もう隠すなんて野暮なことは忘れてしまいましょう、この際。

 上の小屋で受付を済ませ、脱衣所から裸で岩場を下りて行きますと、以前来た時よりも岩風呂の周りが整備されており、とても歩きやすくなっていました。

 大きな岩風呂は2段になっており、上段の湯は少し熱めで透明感があり、下段は少し白濁した様子です。上段から大量に溢れ出したお湯は、打たせ湯のように下段へ3すじ、木のトイから落とされていたので、時間の経過で下段は白濁したのでしょう。「と、それにしちゃ下段の湯温が高いな~」と探索してみると、奥の岩場にこちら専用の源泉もある模様で、そこから熱いお湯が流れ込んでおりました。あと、湯船の岩は、まるで白いベンキを塗ったように真っ白なんですよね~。

 お湯に浸かってみると、肌が少しピリッとする感じで、言うまでもなく硫黄臭がする、鮮度抜群の最高の硫黄温泉です。肌をこすると(酸性泉なのに)何故か少しスベスベする感触があるのが、蔵王の不思議。

 この強酸性硫黄泉は、成分が色々混じった珍しい複合泉で、地元では湿疹などにも効くと評判の温泉なんです。泉質・湯量・鮮度・雰囲気・大きさを総合して、東北随一の露天風呂だと思いますね。温泉好きじゃなくても、一度は入るべしです。

泉質:酸性・含鉄・硫黄・アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 低張性酸性高温泉 源泉:馬滝源泉 53.8℃ pH1.4

ナトリウム 34, アルミニウム 149, 鉄(Ⅱ) 45.8, 塩素 608, 硫酸水素 1903, 硫酸 1441, メタケイ酸 196, 遊離硫化水素 13.5, 遊離二酸化炭素 498(分析:2003年以前)



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©東北な温泉0309 , 17rw , Update:2024/09/17