東北な温泉
温泉突進レポート

矢立温泉

(大館市)
〒017-0001 秋田県大館市長走字赤湯沢1 TEL.0186-51-2334

入浴 300円
入浴、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンなし


※2014.04 閉鎖

 9月、青森の国道7号線を南下し、県境を越え秋田側に入ってすぐの山中にある、思いっきり秘湯感漂う「矢立温泉」にやって来ました。と、これが国道から30m程脇道に入っただけなんですが、何かタイムスリップした感のある、ひなびた旅館でしてね~。

 で、玄関を入ると、あれ、宿のお爺さんがコックリコックリと居眠りをしているところ。にゃ、申し訳ないですが、声をかけて起こして受付を済ませると、普通にしていたつもりが、私がトイレに行きたいのが分かったらしく「トイレはそっちですよ」と教えて下さり。んにゃ~、まるで仙人のようなお爺さん。あの居眠りもあやしいのココロ~。
 さて、トイレを済ませてやっと落ち着き、キョロキョロしながら奥の奥にある浴場へ。と、そこには広い浴室の真ん中に、茶色のお湯をたたえる湯船がポツンと。

 して、そこへ突入してみましたら、湯船の周りに発泡スチロールのマットが敷いてあり「なんじゃそりゃ」と思いながら湯船に近付きましたら、うぉ~、足の裏が痛くて痛くてたまりませぬ~。そう、その床が針のようにチクチクするのです。

 それはどうやら温泉の成分が固まってマダラ模様に堆積したもので、すごく尖っているみたい。そしてそこは広い浴室ではあるものの、マットの上にしか居られなく、窓に近づきたくとも、普通の足の裏を持つ人間に、それが叶わないのです。は~。

 んーと、本題のお湯は、茶色に色付き、匂いはほとんどなく、肌をこするとツルッとしてキシッとする感じ(という意味不明なメモが残っていたもので)。で、注がれているのは冷たい源泉ですが、どこかで加熱しているらしく、湯船のお湯は丁度良い温度になっていました。

 んで、入浴後に体を拭いたタオルは、予想通りに茶色。んー、気持ち良かったのか悪かったのか。

 と、帰りにフロントに戻りますと、出て来たのは意表をついて若いお嬢さん。その屈託の無い、おもいっきりの笑顔の挨拶が、妙に印象的で。もし彼女が昔話に出てくる「ヤマンバ」の仮の姿なら、やすやすと術中にハマっていたかも知れませぬ~。

 ちなみに、その後にテレビで紹介された番組を見ていたら、その家族には若い女性はいなく、また家族だけで運営しているのだと。え、わたくし、夢でも見たってこと~?

泉質:ナトリウム-塩化物泉 高張性中性低温泉 源泉:矢立温泉 29.4℃ pH7.0 131L/M 動力楊湯

ナトリウム 3161, カリウム 388, マブネシウム 440, カルシウム 755, 塩素 9795, 炭酸水素 1421, 遊離二酸化炭素 276(分析:平成17年)



※成分分析の申請者が「アクトバード㈱」となっていたので、ここを「アクトバード矢立温泉」と言ったりするのは、そのためかと。
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©東北な温泉0409 , 18rw , Update:2024/09/17