東北な温泉
温泉突進レポート

羽根沢温泉・共同浴場



〒999-5205 山形県最上郡鮭川村大字中渡1321 TEL.0233-55-2539

入浴 200円
入浴のみ
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケン・カランもなし
トイレは駐車場にあり

 4月、新庄市の北西部は鮭川村の羽根沢温泉へ。今日はその小さな集落の端っこにある「羽根沢温泉共同浴場」にやって来ました。と、集落の中ほど、その広い駐車場の奥には雪解け水が豪快に流れる小川があり、その脇にある多目的集会所の一階裏側に、この浴場がこっそりと設けられてありましてね~。

 して、入口に料金箱があるのですが、これがタダ入れればよいってもんじゃありませぬ。「まわりから、わかるように、立ち止まって、ゆっくり入れて下さい」という張り紙が、何故か入口ではなくて、中の脱衣所に張ってあるのでした。おそらく、外に張ったら風雨にさらされてダメだったのでしょう。

p.s.
 その後一ヶ月ぐらいして、この料金箱が盗まれたとニュースで報じられ。もしや〝あの張り紙〟が表に張ってあれば、きっと盗人も恐れをなして‥、と思ったりして。
 で、張り紙の件で何となくモヤモヤした心持ちで服を脱ぎ、浴室へ。すると中には小さなコンクリート製のお風呂があり、少なめのお湯ですが、ちゃんと掛け流しになっているもよう。

 浸かってみると、それはちょうど良い温度で、少し硫黄の香りのする、無色透明のヌルヌルするお湯なのです。んと、中山平温泉のうなぎ湯に似た感じですが、湯量が少ない分、ちょっぴり鮮度が落ちるかも知れません。でも良い湯には変わりありませんことよ~。

 ‥と、湯船から出る時、足がヌルヌルして転びそうになるので注意。あと、今日はちょうど良い温度でしたが、夏は熱くて入れない程になるそうで。

 その後、入って一分ほどすると、お爺ちゃんが一人、また一人と、測ったように次々にやって来るのです。どうもご近所の常連さんのよう。で「おう、今日は遅かったな~」なんて言いながら挨拶を交わし、やがて世間話に夢中に。で、そのうち小さな湯船は満員状態になり、よそ者の私は、そそくさと退散し。

 温泉巡りをしていると、普通の人生では訪れない所にまで出かけ。こうして鮭川村のお爺ちゃん達の愚痴を聞けるのも、温泉巡りの賜物なんでございます。‥お爺ちゃん達、家では黙っているんだよね、おそらく。

泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 低張性アルカリ性高温泉 源泉:羽根沢源泉 72.0℃ pH8.4

ナトリウム 1204, 塩素 913, 炭酸水素 1636

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©東北な温泉0504 , 18rw , Update:2024/09/17