東北な温泉
温泉突進レポート

切湯

(飯坂温泉共同浴場)


〒960-0211 福島県福島市飯坂町湯野切湯ノ上32 TEL.024-542-5223

入浴 200円
入浴のみ(トイレは階段途中にあり)
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンなし

駐車場は近くの共同浴場のもので

 5月、飯坂温泉は愛宕山公園の下、町の中心を流れる摺上川沿いにある共同浴場「切湯」にやって参りました。と、路地奥のタバコ屋で入浴券を求め(※どうもその後、浴場の券売機で買えるようになったもよう)、国道(R399)から下りる入り口からのぞいてみると、下方のかなたへと階段が続いておりまして。で、なんじゃここは~、と興味津々で下りて行きましたら、階段の中ほどの薄暗がりに無人だと思える受付があり、まあ払っとくか~と箱に券を放り込んだら「はい、どうも!」との声が返ってきて驚き。

 それから先、階段の下の方はかなり暗くなっていて、ビルの地下に下りて行く感じで。して、その突き当りの踊り場、暗がりの正面には何かの社が祭られていたりして、なんかとっても不思議なムードが漂っていましてね~。
 それから扉の中に入ってみると、そこは小さな空間ですが、ちゃんと脱衣所と浴室が分かれている、それらしい造り。で、その狭さと趣きは何か秘密の部屋にでも侵入したかのような、そんなワクワク感がプンプ~ン。

 さて、浴室では3人のお爺ちゃんが入浴中で、3つある手桶は全て使用中。なもんで、自分は小窓からしばらく外の川の様子を眺めて和み、で、しばらくして空いた手桶で掛け湯をし、入浴へ。

 しか~し熱くて浸かれず、慣らそうと足だけ浸けていると「熱いがぁ~(熱いかい)」とお爺ちゃんが湯船から少し離れた水道の蛇口をお風呂に向け「ジャ~!」と、水をぶっ飛ばしながら入れてくれるのでありませぬか~。「あ、大丈夫ですよ~」と応えてはみたものの、「いいがら、遠慮すんなぁ~」と気前よく、水をぶっ飛ばしながら入れてくれるのでありました。

 そういえば、脱衣所には「地元外の人は熱いお湯が苦手なので、一緒になった時は入りやすい42~43℃まで、水でうめてあげるよう協力して下さい」との張り紙があって。あの~、それでも高過ぎなんですけど、普通。

 その後、私も含めて皆さんが上がり、さっき水を入れてくれたお爺ちゃん一人になると、そのお爺ちゃんはおもむろに立ち上がり、また「ジャ~!」と水を勢いよく投入しているのでありました。まあ湯量も少なく湯船も小さいので、お爺ちゃんはお湯をきれいにしたくて、水を入れたかったのだな~と、脱衣所のおそらく皆が思ったわけで。

 えーと、お湯は無色透明で匂いも無く、少しツルッとする肌触りの気持ちの良いお湯でした。また、川から入ってくる風も心地よく。はい、ここは全てにおいて、とっても味のある共同浴場でございましたのです。

泉質:単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉 源泉:飯坂温泉 混合源泉 50.0℃ pH8.16

ナトリウム 161, 硫酸 237


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©東北な温泉0505 , 19rw , Update:2024/09/17