東北な温泉
温泉突進レポート

樅峰苑(強首温泉)



〒019-2335 秋田県大仙市強首字強首268 TEL.0187-77-2116

入浴 650円
入浴、休憩(別途料金)、食事、宿泊
男女別(内湯1)、宿泊者用・貸切り露天風呂1
シャンプーなし、セッケンあり

 8月、力強く蛇行して流れる雄物川の、そのすぐ脇の田園地帯にたたず、歴史的趣きが優雅な木造建築物(有形文化財)「強首温泉・樅峰苑(こわくびおんせん・しょうほうえん)」にやって参りました。で、何も知らないで来ると、一見、大きなお寺にしか見えず、表に吊るしてある提灯等を見ると、今日は法事でも行っているのかな~なんて思ってしまいます。

 ‥と、ここは代々地主や政治家を務めた小山田家の邸宅だったそうで、外観はもちろん中に入っても期待通りの重厚さがあり、また玄関ロビーからは座敷が4つほど連なっているのが見え、宴などを催したであろう往時の光景が目に浮かぶようでございました。
 で、館内を歩き回ってみたいところですが、入浴料しか払っていないものでそうはいかず、ロビー奥の浴場へと、さっさと向かったのでありました。

 さて、浴場は改装したばかりなのか、まだ新しくてきれいで、母屋全体の雰囲気からはちょっとかけ離れた様子なのです。して、脱衣所から浴室に入ると、ぷわーんと石油系ビニール臭の香りが漂ってきて、見ると木枠の湯船に黄色い粘土のように濁るお湯が満たされ、それが強い温泉のオーラを放っておりましてね~。

 で、そのお湯に浸かってみると、それはやはり濃い浴感のお湯で、肌触りが少しツルツルとし、湯量は少ないですが掛け流しになっており、なかなか気持ちの良いお湯なのです。

 それから、ふと窓の外に目をやると、そこには雄物川の大堤防がすぐ目の前に見えていまして。

 あとは夏のせいか、お客さんがいないのが不思議。こんな有名温泉でも、夏はお客さんが少ないのですね~。

 と、その帰り、売店にあったニンジンの「いぶりがっこ」に、心(お金)を奪われそうになり。で、もう少し見つめていたら買い求めたのでしょうが、他にお客さんがいなくて目立ってしまい、考えをまとめる余裕がなくて、退散。

泉質:ナトリウム-塩化物泉 高張性中性高温泉 源泉:強首3号 53.2℃ pH中性

ナトリウム 3172, カルシウム 467, 塩素 5657, 炭酸水素 447, 遊離二酸化炭素 487(源泉から遠いのか、加温あり)



※以前は3キロ離れた所から引き湯していましたが、2008年敷地内をボーリングして新源泉を掘り当てたもよう。あと、離れに大きな丸い樽のような露天風呂も新設したみたいです。

泉質:ナトリウム-塩化物泉 高張性中性高温泉 源泉:樅峰苑の湯 49.8℃ pH7.1 200L/m 掘削・動力揚湯

ナトリウム 7930, カリウム 176, カルシウム 271, 塩素 12705, ヨウ素 17.5, 炭酸水素 727, メタホウ酸 126(平成30年)


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©東北な温泉0508 , 19rw , Update:2024/09/17