東北な温泉
温泉突進レポート

旅館大沼

(東鳴子温泉)


〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯34 TEL.0229-83-3052

入浴 500円
入浴、宿泊、湯治
女性内湯1、混浴内湯1、貸切風呂3
ふかし湯1、貸切露天風呂2(宿泊者のみ)
シャンプー・セッケンあり

 2月、真冬の晴れた日、離れの露天風呂が有名な湯治宿、東鳴子の「大沼旅館」にやって来ました。と、今日は大雪が降った後だったもので、町中が真っ白になっております。

 で、駐車場を探して旅館の周りを一周してみると、普段は通らない裏通りにも東鳴子の湯治場が建ち並び、風情ある町並みになっているのに気付いたり。結局、一周しても駐車場は見つからず、旅館脇にちょっとしたスペースを見つけ、そこへ。まあ、本来は鳴子御殿湯駅前の町営駐車場に止めるようなんですけどね~。
 受付を済ませ浴場へ。して、まず1階の混浴大浴場に向かってみると、そこにはモウモウとした湯煙の中に大きな湯船があり、壁には天女の絵、入口横には石像の大仏様、手前のついたてのようなものには目玉の絵が描かれているという、とても神仏感のある浴室でございましてね~。

 はは~、と敬服しつつ、お湯に浸かってみると、それはかなりツルツルする肌触りを呈し、ビニールのような薬のようなアブラ臭を放つもので、少しぬるめですが、とっても気持ちの良い温泉です。で、湯船の中程の底に10cmくらいの穴があり、そこから熱めのお湯が噴き出しており、また時々、黒い湯ノ花も泳いできます。いわずもがな、掛け流しの湯ですね~。

 と、この大浴場にひとり悠々と浸かった後、上がるべく隅で体を拭いていると、反対側入口が突然ガラッと開いたのでビックリ。煙っていてよく見えなかったので、いったい誰が来たんだろうと、思いっきり首を突き出すようにしてマジマジと見てしまい。あ゛~、お婆ちゃんが。んー、混浴だったことをすっかり忘れていた~の巻~。‥もう、逃げるように退却。

 次、ちょっくら4階の貸切り風呂へ。して、入り組んだ館内を迷子になりつつ、途中で出会った中居さんに聞いたりしながら向かってみると、そこには「陰の湯(薬石)」と「陽の湯(備長炭)」という小さな貸切り風呂が設けられており。で、そのうちの備長炭の湯の方に入ってみると、それは大浴場と同系のお湯で、灰色の湯ノ花が大量に舞うお風呂で。

 一浴び後、窓から外を眺めてみると、そこには東鳴子温泉の町並みが静かに広がっており、それは慌ただしく動き回って急(せ)いでいた自分を、平穏な気持ちにさせるのでありました。

泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉 源泉:新井第2号泉・動力揚湯源泉・新井第5号泉・唐竹沢源泉 混合泉 74.6℃ pH8.0

ナトリウム 454, 塩素 175, 硫酸 714, メタケイ酸 198


泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉 源泉:大沼の湯1号・2号・3号混合泉 65.2℃ pH6.9

ナトリウム 224, 炭酸水素 561, メタケイ酸 232(分析:平成20年)



混浴大浴場、露天風呂、貸切り風呂2つの順
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©東北な温泉0502 , 18rw , Update:2024/09/17