東北な温泉
温泉突進レポート

赤這温泉・阿部旅館

(東鳴子温泉)
〒989-6711 宮城県大崎市鳴子温泉赤這125-1 TEL.0229-83-2053

入浴 500円
入浴、宿泊、湯治
内湯2つを男・女・貸し切りへ自在に変更可
シャンプー・セッケンなし

 4月、東鳴子の川向こうにひっそりと建つ、どう見ても一般民家にしか見えない「赤這温泉(あかばいおんせん)阿部旅館」へやって参りました。いちおう建物の脇に「阿部旅館」の看板があるので、かろうじて旅館かな~と分かり、でも飛込みでは絶対に入れない、そんな雰囲気なのです。

 して、車で庭へこわごわ入って行くと、奥の方でお爺ちゃんが野良仕事をしており、また駐車場もその庭の奥に設けられておりまして。
 で、館内に入り大声で「こんにちは~」と何度か呼びかけてみると、しばらくしてお婆ちゃんが〝のそり〟と出てまいりまして、受付完了。その後、教えられるでもなく何となく奥の方へ進み、何となくあった戸を開けてみると、案の定、そこが浴場になっているのです。

 と、よくよく見渡すと、奥にもう一つの戸があり、のぞいてみればそこも浴場。んー、そこらには男湯や女湯の表示もなく、貸切りの札だけが置いてあるので、どちらも貸切り運用なのでしょう。‥え? あのお婆ちゃんにそんなややっこしい、聞けませんことよ~。

 さてと、最初にある浴場は白濁した硫黄泉で、湯量も豊富に注がれ掛け流されており、それは白い湯ノ花が舞い、湯面には油膜が浮く、すこぶる強力な温泉です。浸かってみると、全身が硫黄香に包まれ、また肌をこするとスベスベで、炭酸水素が多いお湯なんだと。

 次、奥にある浴場は、先述のとはぜんぜん違う笹色に濁ったお湯が注がれており、こちらも湯量豊富で、また更に気持ちの良いお湯。うぉ、こちらは少しだけ鉄の匂いと、硫黄の匂いがありますね~。あと肌触りがキシキシするところをみると、酸性のお湯なのでしょう。

 いや~、ここは素晴らしいです。こんな温泉が人知れず東鳴子にあったなんて、信じられません。この名湯は、もっと多くの皆さんに入ってもらいたいですね~。(‥当時は観光協会のHPにも載っていなく、ネットでは殆ど知られずにいたものでして)。

その1 > 泉質:含硫黄・ナトリウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型) 低張性中性高温泉 源泉:赤這温泉3号 68.0℃ pH6.6

ナトリウム 359, 塩素 107, 硫化水素 2.5, チオ硫酸 1.2, 硫酸 194, 炭酸水素 879, メタケイ酸 497, 遊離二酸化炭素 208, 遊離硫化水素 1.8


その2 > 泉質:単純温泉 低張性弱酸性高温泉 源泉:赤這温泉2号 44.2℃ pH5.8

ナトリウム 139, 炭酸水素 470, メタケイ酸 139, 遊離二酸化炭素 545(分析:平成21年)


宿泊は東鳴子温泉ホテル一覧
©東北な温泉0604 , 18rw , Update:2024/09/17