7月、海沿いの由利本荘市で国道7号線に別れを告げ、内陸部に入ること車で小1時間、沿岸部と内陸部の中間の山の中にある温泉宿「滝温泉」にやって来ました。
これが、とある温泉雑誌に「天下の名湯」と書いてあったもので、そのうたい文句に誘われ、騙されてみるのもよかろうと突撃してみたのです。‥だいたい温泉雑誌なんて、ほぼ広告みたいなものですけどね~。
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受付を済ませ、かなり年季の入った建物を奥へ。そこは案外入り組んでおりましたが、なんだか知らないうちに、なんとなく浴場に辿り着いたのです。で、中に入り脱衣し、浴室へ入りますと、そこにはヨーロッパのお城のような形(2次元)の湯船がしつらえてあり、ほんとそれは、見たことのない個性的な湯船なのです。あと、室内には塩素臭がプワーンと漂っておりましたが、まあ鉱泉なので仕方ありません。
して、その複雑な形の湯船のあちこちから、お湯が噴き出す趣向になっており、またきれいなタイル張りでもあり、それは思いのほか、楽しめるお風呂なのです。湯船は全体が浅く造られていて、奥の隅の一角の一人分だけが深くなっているようで、そこが特等席。で、お湯は無色透明で、源泉自体には匂いは無く、ちっともオーバーフローしていないところが、少し残念なのです。
ふと見ると、女湯との境の塀の下が一部抜けている部分があり、そこから足なんぞを出してしまったら大変なことになるぞーと思っていると、お爺ちゃんがやってきて、なんと、そこから背中とお尻を女湯の方に突き出して入浴するではありませぬか~。ガーン、そんな現実があるものか~。‥女湯は静まり返り、みんな額から汗をタラ~、の1コママンガを思い浮かべてしまいましてね~。いや、ほんと、深いところがないので、お爺ちゃんの気持ちが分からんでもないですけど‥。
泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 低張性アルカリ性冷鉱泉 源泉:滝温泉 21.2℃ pH9.1 自然湧出(1998年7月分析) |
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