北投石とトルマリン

「北投石が売っていた！」

　この前、所用で東京に進行したついでに、渋谷の東急ハンズに寄ってみました。で、良い風呂桶があったら買おうかな～ぐらいの気持ちでいたところ、なんとそこには、あの「北投石（日本では秋田県の玉川温泉にのみ存在する極めて貴重な鉱物）」が売っているではありませんか。

　なぬ、確か北投石は特別天然記念物で採っちゃいけないはず～。して、よく見ると台湾で採取したと書いてあり。そういえば地球上で見つかっているのは、玉川温泉ともう一つ、台湾にもあったな～と納得。で、値段を見ると「６０万円」の文字が。こりゃ凄い、買う人がいるから売っているんだろうな～。

　んと、それは弁当箱くらいの大きさで、ゴツゴツした岩ってな感じなんです。その隣には、その北投石のツブツブの破片が入った袋が３万円なり。んー、３千円なら買っても良いんだけど～。でも、病気を治したい、と思ったら買ってしまう微妙な値段。値段とは、そういう受給バランスの取れたところで折り合いがつくんですね～。

　そして辺りを見渡すと、温泉の原液（ハップ剤）という代物がビンに入って売られていたり。へー、こんな物もあるんだな～と。

「トルマリン」

　それから、わたくしの目に留まってしまったのが「トルマリン」（天然石、1450円/300g）なのです。これは、大郷町の温泉施設「~~夢実の国~~」などで使われているものと同じ。まあ、とりあえず、そんなに高くないし使ってみようかな～と思いましてね～。会社名も「ほんやら堂」という怪しい名前だし、自分にピッタリです～。

　それで「マイナスイオン（後に効果が無いと、ちょっとした騒ぎに）が発生し、気分をリラックスさせ、遠赤外線によりお肌を活性化させる」と書いてありまして。ほんとかな～。

　購入後、家に帰って早速お風呂に入れ、入浴してみましたら、これが気持ちが良いような、変わってないような。しばらく使ってみて、変化を感じたら、また書きましょう。

「その後」
　しばらく使ってみると、これが結構良いよう。お風呂に入ると、少し肌がスベスベする感触になりますね～。湯上り後もスベスベ感あり。天然温泉ほどではありませんが、微妙に気持ち良い感じが。（気のせいかも）

「そのまた後」
　先日、泉のダイシンに行ってみたら、浄水器が売っている場所にトルマリン（２個入り）が数百円で売られていて。が、浄水用なので、お風呂に入れるには少なすぎ。しかも、２個で数百円（７，８百円だったような）で高すぎますね～。

　その後、トルマリンを調べてみたところ、日本名では電気石というらしく、福島の石川町や岩手の三陸町で採れるよう。それから、売りたい人が色んなことを言ってきますが、水を弱アルカリ性にするのは本当だと思います。お風呂に入れて入ってみると、少しスベスベする肌触りになるので。

トルマリン、その２

、このurl
ブラックトルマリン原石1kg、長径約1cm～3cm
産地：ブラジル（2,200円/税込み・送料込み）
温泉の定義では、pH6～7.5：中性

　あれから２０年のこの２月。別の用事にてpH測定器を手にしたところで、ふと「あのトルマリンは本当に弱アルカリになっていたのか？」との思いが頭にもたげ、再度トルマリンの湯を作ってみることに致したのです。さてと、今回のトルマリンはデカくて重い。

手順１）

トルマリン原石を洗って、熱湯に浸けて消毒する。（説明書には、水に使う場合は天日干しで消毒するとありましたが、消毒なら熱湯の方がよいかな～と。外は寒いし～）
トルマリン(約500g)を台所の三角コーナー等の水切りに使うシートに入れ、更にガーゼに包む。→結局２つ作って２つとも使用（1Kg）。
お風呂にお湯を溜めるときに、一緒にトルマリンを入れておく。で、お風呂に入ったときにトルマリン包みをガチャガチャいじめてみる。
そしてトルマリンの湯に入浴後、pHを測ってみたところ、ガーン（！）何も変わってないというか、逆にpHが酸性の方に。しかも自分は「いい湯だ」と思い込み、ご機嫌で浸かっていたと来たもんだぁ。

手順２）

というわけで、弱アルカリになること自体が怪しくなってきました。次に、容量問題を払拭すべく、小さなタライに浸け置きしてみることに。で、その１１時間後に計測、‥やっぱり何も変化なし、なんもなし。

「トルマリンは過熱や応力により電圧を発生する」そうなので、煮沸とか圧力をかけたりしないとダメなのかも～。
　まあ、いいです。弱アルカリの件は諦めました。別の効能があると思い込んで、プラシーボ効果（偽薬でも効いてしまう）を楽しむことに致しましょう。そうでもしないとココロのバランスが。さあ希望をもって生きよう。まだ知られていない別の効能があるかもよ～。失敗は成功の基。