賢みかん

（和歌山）

　ある日、ラジオを聞いていたら、とあるリスナーの地元で売られている「マルケンみかん（マルケンは〝○に賢〟）」がとってもおいしいと。え、何それ～。と、それは和歌山県のミカンで、その賢（かしこ）地区で生産される、和歌山・有田みかんの最高峰のミカンなのだそう。

　ほほう買ってみようぞ、とネットで探してみたら、これがなかなかヒットせず。あれ～、やっぱ、スーパーとかでしか売られていないものなのかな～と思ったり。が、よくよく探してみれば、それはどうも「賢みかん」と呼ばれるもので、それで検索すると案外数多くヒット。なのでそのミカンを、はい、ポチッとね～。

　ちなみに有田には「田村みかん」という昔から有名なミカンがあるらしく、それはとっても甘いミカンなのだと。そして先程の「マルケンみかん」は、こちらの賢地区のミカンの一つのようで。

　届いたダンボール箱を開けてみると、小さいミカンゆえか予想外にギッシリと入っており、その多さにちょっと驚く。で、一つ取り出し匂いを嗅いでみたら、匂いはほぼ無い。して半分に割って房を取り出し食べてみれば、ふむ、確かに旨い。この１２月の成熟したミカンは、酸味の無い甘いミカンになっているね～。

　けど、成熟した分、じょうのう（皮）が青みかんに比べて強固で、噛みごたえがあるぞ～。あ、言い忘れたが、外皮を剥いた時点でプワーンと柑橘の香りが辺りに広がったよ～。あとは特別に変わったところはないが、たぶん他と比べると、ちゃんと旨さの違いがあるのだろう。

　と、Sサイズを注文したのは、自分が勝手に小さいのがおいしいと思っているから。いや、山北みかんの影響かな～。