東鳴子の有名どころの旅館の一つ「馬場温泉」にやって来ました。ここは庭の一角に地域の共同浴場(貸切)もあるのですが、今日は旅館のお風呂に突撃してみることにします。おや、なんだか東鳴子にしては珍しいくらいにチラホラとお客さんが来ており、ちょっと違和感ありなんですのよ。
2003.06 |
中に入り受付に向かいますと、誰もいないのです。ブザーを押しても返事が無く、館内を探してみると、廊下の窓から女将さんが何やら野良仕事をしているのが見えるではありませんか。またその窓が開かない窓で、大声を出すのもなんなので「こっちを向け~!」と唸るように念を送っていると、やっとこちらに気がついてくださり、やれやれと受付を完了した次第。
さて浴室に入ると、プ~ンとアブラ臭(石油系の匂い)がしてきまして、それはまた東鳴子特有の複雑な匂いなのです。少し暗い感じの浴室の奥に、三角形の湯船があり、そのお湯は茶褐色に色付き濁りは無く、かすのような湯ノ花がわずかながら舞っていました。肌をこするとツルンツルンする肌触りで、湯上り後もしっとりスベスベッていう感触でございます。うーん、東鳴子だなーという温泉ですね、これは~。
後から入ってきたお爺ちゃんが、ゆっくりとゆっくりとした動きで、穏やかな顔でお湯に浸かっている姿が印象的でした。
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉 源泉:馬場の湯2号 46.5℃ pH6.7 ナトリウム 349, 炭酸水素 902, メタケイ酸 182, 遊離二酸化炭素 131(平成16年) |
 
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