東北な温泉
温泉突進レポート

藤三旅館(鉛温泉)


〒025-0252 岩手県花巻市鉛中平75-1 TEL.0198-25-2311

入浴 700円
入浴、休憩(広間無料)、宿泊、湯治
男女別(内湯1)、混浴岩風呂1、宿泊用(内湯2、露天風呂)
シャンプー・セッケンあり

 4月、花巻市の北西、豊沢川沿いの奥にある名物旅館「鉛温泉・藤三旅館」にやって来ました。ここはなんと湯治部屋が100室、旅館部屋が40室もある大きな施設。レトロ感バツグンの古き良き時代の堂々たる建物は、昭和16年建築のケヤキ造りの3階建て。内も外もすこぶるひなびていて、そこにいる人間すらもそのように見えてしまうのです。まさに、現代に残された昭和のパラダイスなのでございますな~。

 で、旅館は幹線道路から川沿いへ崖を少し下った所にあり、その駐車場の入り口はとても狭くて、え~? 運転に自身の無い人は、旅館の方に下りて行かないで幹線道路の脇の駐車場に止めるとよいでしょう。
 受付を済ませ、案内掲示に従って浴場へ。「お、あった、あった」と名物の混浴岩風呂を廊下の窓からのぞき見。(‥後日テレビで見たら、〝のぞき見禁止〟の張り紙がベタベタと)。んー、よく考えたら女湯をのぞいているのと一緒だったかも~。どうもすみません。もし若い女の人が入っていたら罪の意識無限大~。差別すんなよ~。

 その浴場は、浴室自体が石段を下りた地下の底にあり、同じ空間に仕切りもないまま脱衣所、洗い場、湯船がある構造になっているのです。またその上部は高い吹き抜けとなっていて、それが明り取りも兼ねている様子。お風呂は湯船の底からお湯が湧いているそうで、日本一深い岩風呂(水深平均125cm)とのうたい文句なのです。まあそれは平均の話で、深いところはもっと深いそうなのでご注意を。あ、そういえば秋の宮温泉郷の鷹の湯が130cmとうたっておりましたな~。これらは立ったまま浸かる、立ち湯というものですね。

 見るとそこでは、お爺ちゃん達とお婆ちゃん達が湯船の縁に座り、なにやら世間話を。ここはかなり魅力的なお風呂ですが、このシチュエーションが何か怖くなり、逃げるように次の間へ向かってしまいましてね~。まあでも、ちゃんと女性専用時間もあるようなので、ご心配なく。

 次に向かった内湯は、湯治棟の奥の売店の先にありまして、こちらは何か殺風景で、ちょっと味気ない感じも。お湯は無色透明で匂いのない単純泉で、弱アルカリ性の少しスベスベする肌触りのお湯なのです。また、浴室の窓の外には豊沢川の流れが見え、景色は案外良い感じなんですのよ。‥他にもお風呂があるようですが、日帰りではここまで。

泉質:単純温泉 低張性弱アルカリ性高温泉 源泉:鉛温泉(下の湯) 47.1℃ pH8.1

ナトリウム 105, 塩素 30, 硫酸110(分析:平成24年)



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©東北な温泉0304 , 17rw , Update:2024/09/17