2月、鳴子温泉の少し高い所にあるJR駅のすぐ下、その急な斜面を見上げる立地の宿「姥の湯旅館(うばのゆりょかん)」へ、ノラクラと‥。今回は徒歩にて、上部から温泉街の奥の坂道を下り、鉄路を越えての突進に‥。
さて、坂道の途中からは、広い敷地に湯治棟やら宿泊棟などが見えてきて、ほほう、大きな旅館だな~と。前回、旅館脇を通る国道から車で入った時には分からなかったのですが、こうして見てみると、イメージがまるで違いましてね~。
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と、どうやら今回は、4つあるお風呂が全部入れるよう。
まずは前回入れなかった硫黄泉の浴場へ向かってみると、これが良いのです。いい感じなんです。その木造りの湯船には、乳白色で青みがかった硫黄泉がなみなみと注がれ、オーバーフローしたお湯は床をつたい、湯ノ花となってくっ付き真っ白に‥。更に、狭い室内には硫黄の匂いがムンムンとたちこめ、ちょっと息苦しいくらい‥。
そのお風呂に飛び込んでみれば、ちょうど良い温度で気持ちが良く、肌触りはどうしてか分かりませんがツルンツルンと。また、小さな湯船は投入される湯量も丁度よろしで最高なのです。
次に単純泉の浴場へ向かうと、入口ドアに「ちょっとぬるい」と書いてあり、前回はかなり熱かったな~、との記憶が復活。して、その扇型の湯船には、ほど良い湯量でお湯が注がれ、掛け流されていて‥。浸かってみると、表示通りにちょっとぬるく、またうすい笹色に濁っており、ちょっと鉄系の香りを醸す、スベスベする肌触りのお湯でありました。
露天風呂は午後3時まで混浴の表示になっていて、今はその混浴時間。見るとオジサンが一人、入浴しておりましてね~。‥今回はパス。
(以下マネージャー談)
もう一つの宿泊者用と表示してある芒硝泉(下から2番目写真)は透明なお湯で、茶色と黒のカス状の湯ノ花が底に大量にたまり、入るとそれが舞い上がってきて、体にまとわり付いてきたそう。
ふと気がつくと、湯煙の奥、隣の男湯から、どなたかが歌う民謡が聞こえてきて、それがとても味があり、心にしみる情緒を醸し出すもので、思わず聞き入ってしまったと‥。ふーん、湯煙りと民謡って、波長が合うものなんでございますね~。
(分析:平成2年)
旧レポート:姥の湯旅館2002 |
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