東北な温泉
温泉突進レポート

谷地温泉

(八甲田)


〒034-0303 青森県十和田市大字法量字谷地1 TEL.0176-74-1181

入浴 600円
入浴、食事、宿泊、湯治
混浴(内湯1、打たせ湯1)、女性(内湯1)
シャンプー・セッケンあり

標高 約780m
※2008.07 伊東園ホテルグループの経営へ

 9月、八甲田山の中腹の山深い所、そこに四百年続くという歴史のある一軒宿「谷地温泉」にやって来ました。それで、車を降りた駐車場から宿に向かうと、そこにあるのは秘境感バツグンの、八甲田の厳しい風雪に耐えて朽ちるのを拒み続ける山小屋。はい、秘湯感満点でありますな~。

 で、今日は平日にもかかわらず駐車場が満杯に近く、空いている場所をやっと見つけて突撃。
(宿泊)
 さて、通された最奥部の部屋にて荷をほどき、切り絵のような窓の景色をしばらく眺めた後、浴場へ。すると、浴場前には沢山のスリッパが脱がれており、ありゃ~。

 して、少しがっかりしながら浴室をのぞいてみたら、すぐ手前にある透明なお風呂に大勢のお客さんがひしめき合っていて、蟻の入る隙間もないのです。と、その奥にはつい立てがあり、その先にもう一つの白濁したお風呂も見えていまして。

 仕方なく空いている奥の白濁したお風呂へ向ってみると、おや、お爺ちゃんがポツンと一人、入浴中。で、お爺ちゃんは洗い場の知り合いと何やら話を始めたのですが、私の修行が足りないせいか何を言っているのか全く分からず、ちょっぴり寂しい気持ちになりましてね~。

 んと、お湯は言わずもがな硫黄臭がしており、肌をこするとキシキシする感触の、酸性の温泉で。まあそれが、気持ち良く掛け流されております。と、しばらくして先ほどのぬるい方のお風呂にも押し入ろうと、何気なくそちらへ向かえば、あれ~、なんだか一人、オバサマも入っているではあ~りませんか(どうも、脇の戸が女湯と繋がっていて)。‥やっぱり、後にしようっと。

 それから夕食直後に出直し、ぬるい方のお風呂に浸かってみれば、これが絶妙な温度。それはお湯が空気のように優しくて入浴感がなく、そのまま眠ってしまいたいような。ふむ、このお風呂がいつも満員で、誰も出て行かない理由がここにあったんですね~。しかも「最初は30分くらい、慣れたら1時間くらい入ってください」との説明書きがあり。そりゃ混雑しない訳がありませんね~。で、お湯は肌をこすると少しスベり、かすかに硫黄臭もしておりました。

 そして夕食は、岩魚の姿造りと焼き物、鍋はキリタンポ、その他にたぶんマスの刺身と、揚げたての山菜天ぷらなど。んと、ここの料理は山の料理なんですが、洗練されていて、どれも美味しく頂け、とても宿泊9000円とは思えないほどの満足感のある料理でございましたぞ~。

その1泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性弱酸性高温泉 源泉:谷地1号泉 37.4℃ pH4.56

カルシウム 111, 硫化水素 0.4, チオ硫酸 0.4, 硫酸 412, 遊離二酸化炭素 152, 遊離硫化水素 13.6


その2泉質:単純硫黄泉(硫化水素型) 低張性弱酸性高温泉 源泉:谷地2号泉 39.5℃ pH5.27

ナトリウム 45, 塩素 24, 硫化水素 0.1, チオ硫酸 3.1, 硫酸 359, 遊離二酸化炭素 119, 遊離硫化水素 10.0(分析:平成17年)




窓の外、ぬるい湯、白濁湯、料理の順
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©東北な温泉0309 , 19rw , Update:2024/09/17