東北な温泉
温泉突進レポート

三好荘(泡の湯温泉)



〒999-1522 山形県西置賜郡小国町大字小玉川715 TEL.0238-64-2220

入浴 500円
入浴、宿泊
男女別(内湯2)
シャンプー・セッケンあり


※2019.12、閉鎖となるもようです。

 6月、山形の内陸南部(置賜地方)、南陽市辺りから国道113号を新潟へ向かって西へ。と、やっと来ました新潟との県境付近。そこから、新潟へ向かうみなさんには別れを告げ、一人舵(かじ)を切り飯豊連峰へと突進。そして、しばらく後、かなりの山中へ分け入った所に、小ぢんまりとした人里があり、その奥にポツンとたたずむ「泡の湯温泉・三好荘」へとたどり着いたのです。んー、やっと来た~、という感じ。

 当日は少し霧がかかり、遠くの山々が水墨画のようにボンヤリとかすんでいました。して宿の脇を流れる小川の水車が、また良い感じの演出になっているんですわな~。
 普通に受付を済ませ、浴場へ。して、宿にはヒノキの大浴場と源泉湯の小浴場があり、まずは強烈そうな源泉湯の方に向かってみます。と、ちょうど掃除をしているところらしく、そこでは腰の曲がったお婆ちゃんが一生懸命、床を拭いていて。「あっ」と思うも、手伝う訳にもいかず、終わるのを待ってから入浴へ。‥まあ、狭い空間なので、すぐに終わるのです。

 脱衣後、浴室に入ってビックリ。そこには小さな浴室いっぱいに設けられた小さめの湯船があり、どんよりと笹色に濁ったお湯が注がれ、掛け流されていて、そのお湯の表面には油膜の線がニョロニョロ・フワフワと漂っているではありませぬか~。わお~。浸かってみると、それは鉄の匂いを発し、肌をこするとスベスベするお湯で。

 その後、注ぎ口付近にしばらくいると、体の表面に泡が付いて来て、それが炭酸水素の小さな泡とは違うような、かなり大きい泡なのです。どうも、お湯の投入口を水面下(湯船の中)に設け、ここの特徴の二酸化炭素が飛ばないようにしているよう。

 はは~と、体に付いた泡をしげしげと見ていると、後から来たお客さんが「ほら、手をドボンとすると、すごい泡が出るんだよ~」と教えてくれまして、やってみると、なるほど大きな泡が底からドボドボンと湧きあがってきます。へぇ~、こんな温泉、見たことありませぬ~。すんごいです。

 あ、そうそう、もう一つのヒノキの大浴場の方は、無色透明のキレイなお湯のようでございました。‥さら湯みたいです。

泉質:含鉄Ⅱ・カルシウム・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 低張性中性温泉 源泉:三好荘源泉 40.1℃ pH6.5 80L/Min

ナトリウム 2971, カリウム 292, マグネシウム 103, カルシウム 871, 鉄(Ⅱ) 21.1, 塩素 4323, 硫酸 1925, 炭酸水素 2079, メタケイ酸 109, 遊離二酸化炭素 1116(こんな分析表がこの世にあったんですね~)



ヒノキの大浴場、(次2つ)源泉湯
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©東北な温泉0406 , 18rw , Update:2024/09/17