東北な温泉
温泉突進レポート

広河原の湯

(広河原温泉)
〒999-0422 山形県西置賜郡飯豊町大字広河原上流 TEL.0238-78-0045

入浴 600円
入浴、休憩
混浴1(脱衣所は男女別、水着・バスタオルの着用OK)
シャンプー・セッケンなし、トイレあり


※2005.10「広河原間欠泉 湯の華」として、宿泊施設に変身、内湯:男女各1,露天:混浴1、冬季閉鎖 ※2021.07 閉鎖

 6月、山形の南、福島との県境の連山の奥地、広河原川の上流にある東北屈指の秘湯「広河原間欠泉」へ泣きながらやって来ました。

 道のりは、飯豊町の白川ダムから広河原川に沿って上流へ進むと、途中、広河原釣り堀までは細いながらも舗装された道でよろし。でもそこからが大変で、砂利道・崖崩れ道・モトクロス道・水濠2-3箇所・一本橋(行けば分かる)などの、7.5kmほどの悪路をホトホト嫌になりながら爆進し続けると、やっとのことで辿り着くパラダイスが、ここなのです。

 そこには塀で囲まれた二階建ての建物があり、塀の外には茶色の湯ノ花の堆積場があり、そこには入ってはいけないとの張り紙がしてありました。建物は海の家的な雰囲気で、露天風呂からの出入りのためか、床などはザラついた感じ。で、2Fに屋根裏的な広間があり、昼寝もできるようになっております。
 念願のお風呂をのぞきますと、今まさに間欠泉が噴き出している所でして、真ん中の筒から2~3mの高さに、ボコボコ・バシャバシャと豪快に噴き上げているのです。もう、想像していた通りの光景で、決して人を裏切りは致しませぬ。

 喜び勇んでそのお風呂に浸かってみると、お湯はかなりぬるめですが、入っていられない程ではありません。こわごわ噴き出し口のお湯を触ってみると、あたたかく感じ、全然怖いことはないのです。まあとにかく、滝に打たれながら入る修行僧みたいなものでして、だんだん悲壮感さえ漂って来ましての~。あと、浴槽を形成する岩石には茶色の析出物が付いており、これがトゲトゲになっていてとても痛く、これがまた修業の演目の一つになっていましてね~。

 あと、周りをよく見るともう一つの浴槽があり、そこはボイラーで暖められるようになっていて、おそらく管理人のいる休日には加熱してくれるのでしょう。

 お湯は赤茶色で、粘土のようなこもった匂いがし、スベスベする肌触りの炭酸水素の多い温泉です。お湯にゆっくり浸かりに来たというよりも(海水浴のような)お湯浴びに来たという感じで、ちょっと心躍る温泉なのでありました。‥ぬるさのお陰か利尿作用があり、湯上りにはトイレに駆け込みますぞ。

 んー、こんな温泉があるなんて、信じられません。道路さえ良ければ、ここも大観光地になるのでしょう。数年後、変身しているかも知れませんね~。

泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 低張性中性温泉 源泉:広河原源泉 35.1℃ pH6.6

ナトリウム 498, カルシウム 409, 鉄(Ⅱ) 5.8, 塩素 569, 炭酸水素 1690, メタケイ酸 96, 遊離二酸化炭素 711



宿泊は飯豊町ホテル一覧
©東北な温泉0406 , 17rw , Update:2024/09/17