東北な温泉
温泉突進レポート

元湯・別館源苑

(母畑温泉)
〒963-7831 福島県石川郡石川町大字母畑字樋田8 TEL.0247-26-2535

入浴 500円
入浴、休憩(別途料金)、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンあり

※2022年、気付いたら閉鎖になっていたようです。

 8月、ついに初めての母畑温泉(ぼばたおんせん)へ。最初に「中の湯」の神泉閣に行ってみると〝先月で閉館〟の張り紙があり、次に「下の湯」の「ホテル下の湯」へ行くと〝入浴だけの方は温泉健康センターに入って下さい〟の張り紙が。その温泉健康センターに向かってみると〝今日(木曜日)は休み〟の掲示。いや~、参りました、疲れました。

 でもまあ、そういう時もあるだろうと落胆もせず、淡々とこの源苑(みなもとえん)にやって来たのです。すると「む、どこかに見たようなたたずまい。そうだ東鳴子の田中旅館に似ているぞ~。まさか、ここも休業したりしてないよね~」と、不安ながら坂道を上って行けば、ちゃんと営業しており、一安心しましてね~。
 館内に入ってみると、やはり中もそれなりの雰囲気の(ある意味)楽しい旅館なのです。勝手ながら、このような場所をトワイライトゾーン(何か不可思議が起こりそうな場所)と呼ぶことにいたしましょう。

 更に失礼ながら、宿の旦那さんもトワイライトゾーンにピッタリのオーラをかもしだしている、とマネージャーが申しておりました。スミマセン、悪口を言っているのではなく、これが売りになると申している訳でございまして。

 さて、奥の階下にある浴場へ。お風呂は四角形が2つ連なった変わった湯船で、真ん中の丸い部分の上から、お湯がチョボチョボと注がれる趣向が施してあります。そうそう、これらが造られた時代のお風呂のデザインはユニークなものが多くて、どれをとっても面白いのです。遊び心があるというか、余裕があるというか、そんなふうに思いますね~。

 お湯の方は、源泉温度が低いので循環加熱だと思われますが、微妙に掛け流してあり、お湯が清潔に保たれていました。して、無色透明で無臭のツルツルする肌触りのお湯は(加水なのか)分析表のpHほどのツルツル感がありません。で、母畑温泉の最大の売りは天下のラドン温泉。その特徴をなんとか感じようと挑むも、全然ダメなのでした。‥無茶言うな~、五感では無理。

 窓の外には北須川、その向こうに見えるのが、先ほど行った「中の湯」の神泉閣なんですね~。

泉質:放射能泉 低張性アルカリ性冷鉱泉 源泉:元湯(2) 19.4℃ pH9.9

ラドン 97.5Ci


他に、源泉:元湯(1) 15.5℃ pH10.1の源泉も別にあり

p.s.
 母畑温泉は三春町の温泉と共に、天然ラドン温泉として知られる珍しい温泉です。福島県南部には、天然ラドン温泉が集中しているので、この辺りには科学的に何かがあるのかも知れません。しかも、ここ石川町は人工温泉等で使われるトルマリン(電気石)の鉱物が採れることでも知られているんですぞ~。

 母畑温泉は、山あいの中にある鄙びた温泉街で、川沿いに上の湯、中の湯、下の湯が点在しています。上の湯付近は小さな集落を形成していて、ここの中心部にもなっているようでした。

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©東北な温泉0508 , 17rw , Update:2024/09/17