東北な温泉
温泉突進レポート

さが旅館

(下風呂温泉)


〒039-4501 青森県下北郡風間浦村下風呂24 TEL.0175-36-2214

入浴 450円
入浴、宿泊
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンあり

 10月、マサカリの形の下北半島をなぞるように太平洋岸を北上すると、最北部の大間崎の少し手前にある下風呂温泉に、やっとたどり着きました。今日はその中の一つ、料理がおいしいと評判の「さが旅館」へ宿泊です。そこは斜面に張り付くように形成された温泉街の上部にあり、狭い路地の坂道を上ると、共同浴場「大湯」の隣にぴったりとくっついて建っておりました。

 下風呂温泉の源泉は、大湯系と新湯系と海辺地系に分かれているようで、今回は新湯系の「さが旅館」ということになりますのよ。
(宿泊)
 館内に入るとすぐに小ぢんまりとしたロビーがあり、受付を済ませると3Fの部屋にご案内。部屋は改装したばかりで新しく、とても気持ち良く過ごせるたたずまいなのです。窓からは津軽海峡が見え、その向こうに北海道の山々の青いシルエットが、ぼやーっと。

 さて、まずはお風呂に突進。浴室には中くらいの内湯が一つあり、隅の木箱からお湯が一筋、流れ落ちるように注がれています。木箱の中には、熱いお湯とぬるいお湯が投入され、そこで湯量と温度調整を行っているもよう。もちろん掛け流しですが、湯量はちょっと少なめかもしれません。お湯は無色透明で匂いは(たぶん)無く、湯船の底には白い大きなカス状の湯ノ花が沈殿していました。んー、まあまあです。

 夜になると、待ちに待った夕食の時間です。そして運ばれたお膳を見ると、見事なマグロがおごそかに乗っているではありませんか。大トロ、中トロ、赤身がそれぞれ2切れずつ、色彩豊かに、そして絶妙な空間バランスで、細長のパレットを彩っているのです。待てよ~、こりゃ大間産マグロじゃないのか~と思い尋ねてみると、そうだと仲居さんが答えてくれました。うぉー!

 食べてみると、これがうまい。すし屋で中トロ、大トロが(生臭い感じがして)まずいと思うこの私でも、この大トロ、中トロはうまいと思えたのです。さすが大間産マグロ~。その他料理の変わったところでは、イカ腑付・イカのチャンチャン焼き(みたいなもの)等もおいしく、120%満足する料理でした。あと、翌朝には名物の透き通った新鮮イカの刺身が出てきましたしね~。

 夜、テレビをつけてみると北海道の放送がよく入り、北海道にも来たような、そんなおまけ付きの旅で。また、夜11時頃に外を見ると、一隻のイカ釣り船の漁火(いさりび)がポワ~ンと提灯ほどの明るさで、すぐそこに見えたんですのよ。

泉質:含硫黄・ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型) 低張性中性高温泉 源泉:下風呂温泉(新湯再) 74.5℃ pH6.9 24L/M

ナトリウム 882, カリウム 102, カルシウム 194, 塩素 1655, 硫酸 255, 炭酸水素 164, メタホウ酸 231, 遊離硫化水素 13.1


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©東北な温泉0510 , 17rw , Update:2024/09/17