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重炭酸温浴って何?
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NHK「入浴効果で粘液を増やせ!」を見ていたら、重炭酸温浴が出てきたんですぅ。
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先日、NHK・BS「入浴効果で粘液を増やせ!」の番組を、そのタイトルに釣られて見ていましたら、聞いたこともない重炭酸温浴というものが出てきたんですぅ。で、それはドライ体質の人の血行をよくし、粘膜を増やして良い方向へ、ということで。
して、それは「重曹を大さじ4杯、クエン酸を大さじ1杯」をお風呂に入れ、待つこと1分。泡が出なくなれば入浴OKに。なんでも15分間入浴せよと。それを9日間続けたら(これは家湯治ですな~)、ドライ体質が改善され、ウッシッシ。
と、それはなんでも重炭酸イオンが血管内皮細胞に達すると、一酸化窒素が生まれ、それが血管を拡張して血行を良くするらしく。すると、からだ中の粘液細胞が活性化して、粘液の分泌が増加するらしいのです。しかも、粘液の中に含まれている免疫グロブリンという物も増強され、細菌に対する免疫力もアップするのだとか。そんで、他にも色々と良い事だらけの解説ぬ。
そして、ここで疑問。重炭酸って何(?)。炭酸泉の重たいヤツ(?)、などと考えていたら、なんのことはない、温泉ツウなら誰もが知っていて、いつも浸かっている炭酸水素塩泉のことだったんですね~。‥ちょっと意気消沈。で、もう一つのクエン酸は何の意味があるんだろうと思ったら、クエン酸はスッパイ系の果物などに多く含まれるもので(ゆず湯とかと同じじゃねぇ)、重曹に反応して炭酸を多く出すらしく。また、クエン酸自体も色んな効能ありと。
ちなみに、重曹大さじ4杯(15g×4=60g)でお風呂が200リットルだったら、60,000(mg)/200(kg)=300(mg/kg)ということになり、それほど濃度が濃くもない炭酸水素塩泉ということに。が、個体の粉末を溶かしたときと、水中のイオン濃度が同じ計算になるのかは不明なので、知ったかぶりの素人考えなのかもしれませぬけど~。
まあ、やってみましょうか~。重曹風呂は浴槽や風呂釜をいためなく、また追い炊きなどしても問題ないそうなので。
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さてと、台所の流し台の下を覗けば、忘れに忘れ去られてホコリをかぶった重曹とクエン酸が、岩石のように固まっておったのです。で、それらを揺り起こして湯のみ茶碗に測り入れてみると、あれ、案外かさばって茶碗の7割ほどにも。んー、こんなにですか~。これを見たならば自然に湧き出す温泉てのはエライ、ありがたい、でございますね~。
そして沸いたお風呂にそれらを投入し、撹拌させてしばらく置くと、浴剤投入時にあった気泡もすぐに無くなっているよう。で、そろりと浸かってみましたら、それは匂いもなく、肌を軽くこするとヌルっとし、強くこするとグリップする、中性で薄い炭酸水素塩泉という風体なんでございます。あ、トルマリンの湯にも似ているような。
それで「15分ほど浸かりなさい」との言いつけにも関わらず、というか時間なんぞは計っておらず、額から汗がいつもより多く吹き出してきた辺りで、こんくらいで勘弁してやろうぞと。
で、湯上り後は、さすがは「冷の湯」と言われる炭酸水素塩泉、なんか清々しくて気持ち良ろし。そう、これからの夏(梅雨)の季節にピッタリ、ようござんす。いや、台所の隅でかたまりそうになった重曹の処分には、かなり宜しいございましょ。
p.s.
血行(毛細血管)を良くする目的ならば、私がイボ痔退治以降お世話になっている、ルイボスティーなんかも良いんじゃないですか~。
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©東北な温泉 2006 , Update:2024/09/17 |
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