東北な温泉
温泉突進レポート

滝の湯

(鳴子温泉)


〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元 TEL0229-83-3441(現地は無し、協会の)

入浴 200円
入浴のみ
男女別(内湯1)
シャンプー・セッケンなし、トイレあり


※総ヒバ造り

 7月、今年は特別に暑い夏、ワニのようにジッとしていてもジワッと噴き出す玉の汗、そんな汗と同時に私を少し悩ます「あせも」を治療すべく硫黄泉を求めての鳴子温泉「滝の湯」へやって来たのです。‥実際に硫黄は効くザマスよ~。

 温泉神社の駐車場(*1)から石段を下りて参りますと、鳥居の向こうに湯けむりでモウモウと煙る「滝の湯」の湯小屋が。こりゃまた、いい感じでございますな~。どうやら、鳴子はひと雨降った後のようですね~。


*1)2019年、現在は利用不可、市役所支所裏の湯めぐり駐車場を利用してください。
 券売機システムにて受付を済ませ、脱衣所から戸を開け放った浴室をのぞけば、時代を帯びた茶色の木造りの湯船と、注がれた乳白色の湯が、見事なコントラストを創り出し、とってもいい感じ。ダダダーッと流れ落ちる水音がBGM。まさにこの世の楽園なのです。

 まずは空いている隙に、奥の打たせ湯へ。おや、ぬるくて夏向きで結構底深しです。まもなく、無意識のうちに軽く口を開け(たぶん)この世にいないような表情で、タコのようにだらんとしてくつろぎ、魂がどこかへ。と、親子2人連れ様がやって来まして、気兼ねなくバシャバシャ、キャーキャーとご満悦。前述のタコに、大水シブキがクラスター爆弾のようにふりかかり、叩き起こされるのでありました。

 でもなんだか、憤慨する気も、振り向く気も起きず、お父さんて大変なんだな~と、少し同情しながらタコのままでいたのでございます。

 お湯は青白く濁り、また白い湯ノ花が大量に舞う、肌をこするとベッタリとくっつく酸性の温泉です。硫黄と鉄の匂いがプワーンと漂う、鳴子でも別格の素晴らしいお湯なんですよね。表側の大きな四角い湯船はもちろん、奥の打たせ湯も大量のお湯がドバドバと注がれ、ザンブザンブと湯船を越え、サーッと床をつたい流れ去る、見事なお風呂なんです。こりゃ、ようござんす。

 で、あとで聞くと、女湯の方は団体さんが押しかけたりして、平日でも混雑が大変だったようですね。んー、休日にはいったい。

泉質:含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・含鉄-硫酸塩泉(硫化水素型) 低張性酸性高温泉 源泉:町有下地獄混合源泉、温泉神社硫黄泉・混合泉 46.2℃ pH2.8

ナトリウム 105, 鉄(Ⅱ) 24, 硫酸水素 56, 硫酸 522, メタケイ酸 136, 遊離二酸化炭素 505, 遊離硫化水素 2.7(分析:平成9年) 鳴子では珍しい酸性のお湯



メモ)
 見事ににひなびた湯小屋は、湯船から壁まで全て青森ヒバで造られているそうですね。

過去のレポート > ・滝の湯2007滝の湯2002

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©東北な温泉1007 , 17rw , Update:2024/09/17