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甲子柿

(釜石市のベツバラ)
〒026-0055 岩手県釜石市甲子町第7地割155-4 TEL.0193-27-8530
甲子柿 350円、だいたい賞味期限2日ほど




 10月下旬、釜石の甲子町、脇の川を流るるは甲子川の「道の駅 釜石 仙人峠」にやって参りました。

 なんでも、釜石に「甲子柿(かっしがき)」あり、と前から聞いていて、一度食せねば、と。で、ついにやって来ましたぞよ~、甲子町の地。

 その小さな道の駅の入ってすぐの所は、もう甲子柿のオンパレード。今の時期は、お店の殆どを甲子柿が占めている雰囲気(実際は1/3ぐらいかな~)。そしてまた奥の方には申し訳程度に、小さな食堂スペースがあったりして。え? ウニご飯250円!

 もとい、んー、どうも甲子柿は生産者さんによって出来ばえが違うらしく「味の良かった生産者さんを憶えて来年も買ってね~」みたいな説明が。と言われましても‥、よく分からんので、真正面のど真ん中のを一つ頂きましょう。

 うちに帰ってパックを開けると、ほほう、見事に熟れた柿。ゴルフボールより少し大きいくらいですかな~。おや、よく見ると、表面が幾分破れている物もあり。あ、そうそう、熟した柿って、売られているのが珍しいものなんですよね~。

 して、丸のままかぶりついてみると、うん? 何か今まで食べたことのない香りが喉の奥へプワーン。お、これは燻製系の香りというか、硫黄のような。で、薄皮は結構硬くて、残してしまう感あり。

 1個目は「え?」と思い、2個目は熟した柿の風味に50%くらい似ていて、そこそこおいしく。んー、その燻製臭がよそ者には分からないソウルフード的な感じも。あとは、化粧箱に入ったものはサイズも大きいし、もしかして味も。

メモ)
 甲子柿は燻蒸により完熟させたもの。10月中旬に収穫し、煙が直接柿に触れないように新聞紙で包んで箱詰めした柿を、室(むろ)で1週間燻蒸したもの。10月下旬~11月中旬まで、お店に並ぶ。‥との説明。‥1週間かけて作ったのに、賞味期限2日はキツイ。

 ちなみに、別に貼ってあったポップアップには「10月初旬~11月初旬」と書いてありましたぞ~。

p.s.
 甲子柿には、大きな柿が1個だけパックされたプラチナという商品もあるようですね。
 あと、柿の種類は小枝柿というもの。気仙地域では気仙小枝柿として干し柿で提供されているもようです。

仙人峠

(釜石市) 、このurl
峠自体は標高887m
 遠野から釜石へ山越えする旧R283の難所、その名も気高い「仙人峠」へやって来ました。

 遠野から山奥へ入り、自然に吸い込まれた長い仙人トンネル(仙人峠隧道)をくぐると、そこはその名の通り、仙人が住もうかという山奥の奥。その眼下には山すそがぶつかり合う谷があり、架けた国道の人工物の赤い橋が、秘境の寂しさを紛らわせております(人によっては嫌うのかも)。そして、その辺りの紅葉がまさに錦絵のように色とりどりに。

 はは~、なんだか、よござんす。でも、新道が出来たので、ここを通る人は殆どおりませんでね~。




(後に追記)

 仙人峠を下りていった所に「あれはなんだ~、ダムかな~」みたいなものが見えてきました。で、当時はあまり気に留めず、やり過ごしたのですが、後にその実態を知ることに。

 それで、あの上は実のところ平坦になっており、現在は太陽電池が並べられているみたいなのです。して、なんでこんな物はあるかというと、それは鉄鉱石を採掘して出来た「クズの石・不要な石」をこちらに積み重ねたよう。どうも石灰岩とマグマがぶつかって鉄鉱石ができるらしく、それらが混じった岩石を採掘し、砕いて磁石でくっ付けて鉄を選別するのだそう。なわけで、その時の余りがこちらへ。

 現在は鉄鉱石の採掘は終わっており、鉄に替わって飲料用のおいしい水「仙人秘水」(アルカリ性pH8.8)の採取が行われていると。

 ‥あとは、来る途中の紅葉の山肌が侵食されたように(割れたように)なっていたのは、石灰岩で出来ているからだったんですね~。
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©東北を行け1710 , Update:2024/09/17