名物に旨いものあり
桜島大根
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桜島大根
全国名物鹿児島 / クチコミ
JAグリーン鹿児島桜島支店経済課 桜島町大根部会
鹿児島県鹿児島市小川町27-17

桜島大根 10kg
出荷時期:12月下旬~2月

桜島大根

(鹿児島)

 鹿児島の名物といえば、自他ともに認める桜島。して桜島といえば「桜島大根」(火山灰などと言わないで~)。しか~し、こんなに全国的に有名な名品なのであるが、実際のところ、食べたことが無い。いや、見たことも無い。

 ちなみに、桜島大根は普通は10~20Kgぐらいで、大きなものになると40Kgにもなるそう。そんな大きな大根、想像するだけでも大変で。というわけで、想像に疲れ、マウスでカチッと注文。いや、そんなに気軽に押しちゃっていいのかね~。


 とある日、家に帰ってみると、玄関に大きな、そして重たい、縦長の箱が置かれていた。あまりに大きくて重いので、家人がそのままにしておいたのだった。たぶん運送屋さんも驚いたに違いない。なんじゃこりゃと思いつつ箱を開けてみると、そこには大きな白いカブみたいな桜島大根が、窮屈そうに座っていて。それは、丈夫な葉や茎が付いているので、縦長の箱に入れて送られたみたい。

 して桜島大根の白い玉は、大きさがバスケットボールをひと回り大きくしたくらいで、茎の一本はエンピツ程の太さだ。箱を開けただけでも家中が大騒ぎなのだが、無農薬なのか、葉っぱに小さな青虫が沢山住んでいたもので、虫嫌いの家人が狼狽した。

 んー、一回の料理に使うのは、ほんの少しなので、どこをどう切ったらよいのか、迷ってしまう。これじゃ冷蔵庫にも入らない、今は冬でよかった。で、少し切って生で食べてみると、うーん、普通のダイコンの味かな~。今日から毎日、大根料理になること間違いな~し。

大根は夜のうちに収穫)
 あと、大根は日が当たると蓄えられたデンプンが葉っぱに移ってしまうので、夜のうちに収穫してしまうそう。一般の農家は分からないが、大規模な大根農場ではそうしているようである。
大根は2つに分かれている)このurl
 NHK(トリセツ)を見ていたら、大根は外側(大体1cm弱)の「辛根(からね)」と、内側の「甘根」から出来ていて、「辛根」は辛く、「甘根」は梨のように甘いそう。で、根っこの方が辛いのは「辛根」部分が厚いからだと。そうなれば、桜島大根は内側の「甘根」部分が大きいので、大部分が甘いということになる。そう、これを知っていれば、それなりの食べ方をしたのに~。

 それから、大根はエジプト生まれの小さな辛根大根が元で、日本に伝わる途中に、あるいは日本に伝わってから、水分の多い「甘根」のある、今の大きな大根に進化したのだそう。あと、辛根も100℃以上で調理すると甘くなるので、捨てちゃもったいないのであるぞ~。
大根おろしは繊維に沿って)このurl
大根おろし(これだと垂直)  大根をおろすときは、繊維に沿って(繊維に平衡に)おろすと簡単に楽にできる。普通の長い大根の場合だと、繊維は上下(根の先から葉へ)に走っているから、大根を寝かせた状態で擦りおろすとよい。そうすると大根の細胞が壊れにくいので、まろやかな味の大根おろしになる。

 辛みが欲しいときは、その逆で繊維を壊すよう(繊維に垂直)に擦る。上の画像がこれで、皆さんが通常やっている擦り方。
©名物に旨いものあり0602 , 24rw , Update:2024/10/15