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ジャガラモガラ


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ジャガラモガラ

(天童の夏の観光、涼しい所)
山形県天童市大字貫津地区雨呼山中腹 TEL.なし
駐車場 随所に有り、トイレは入り口のじゃがらむら交流センター
ジャガラモガラ - 案内図ジャガラモガラ - 通り
ジャガラモガラ - 案内板ジャガラモガラ - 東漸寺の水
ジャガラモガラ - 東漸寺の水で遊ぶ子供たち
 8月、今年は特に暑い、日本の(東北の)夏。もうなんでもいいから、軽井沢のような涼しい所はないものかと妄想していると、天童市に「ジャガラモガラ風穴」という、涼しい冷気の出る山があるらしいと‥。

 道の駅・天童温泉の東、県道279号線から少し入った「じゃがらむら交流センター」から雨呼山(あまよばりやま)へ車で上り始めると、そこはコンクリ舗装ですが、細くて予想外に急な坂道になっておりました。と、上り始めてすぐに「東漸寺の水(とうぜんじのみず)」の白看板があり、そのすぐ先にお爺ちゃんとお孫さんが水遊びをしている姿を発見、ここだな~。

「こんにちは~」と声をかけながら近付くと、子供達が「つめた~い、つめた~い」と歓声をあげ、はしゃいでいるのです。そこにある木陰の小さな池に手を突っ込んでみますと、うぉー、手がしびれるくらいの冷たさ(説明書きでは9.4℃)。30℃超えの俗世界からやって来たその手は、とても長くは浸けていられませぬ。見れば水面から冷気が水蒸気のように上がっていて‥。こりゃいいです。この小さな池の辺り一帯がクーラーが効いたように涼しく、冷たい天然水も飲めて最高でございますのよ。

 うまく伝わったか心配なので付け足しますれば、ここは冷たい湧き水のレベルでは無くて、一般的感覚ではありえない程の、氷が溶け出したような冷たさなのです。でも、氷なんてありそうもない、天童市街からすぐそこの山なんですよね。ちなみに今日の山形は36℃の炎天地獄。いや、こんな日こそ、暖気と冷水のギャップが大いに感じられる、絶好のジャガラモガラ日和なのかも知れませんね。

雨呼山展望台
 ジャガラモガラの少し手前(雨呼山展望台は真ん中辺りの「P眺望」地図参照)に雨呼山展望台があり、そこには駐車場と東屋もあって、眺めがよろしいそうです。

 次に、本題の「じゃがらもがら」を目指して更に上ります。途中、森の切れ間から、天童市内の見事な眺望が見えたり、小ヘビに出会ったりしながら4kmぐらい上りましたら、舗装終点の広場(駐車場)に辿り着きまして、どうやらここから歩いて行くみたい‥。

 広場から「じゃがらもがら」へ続く、獣道的な小道を下り始めてしばし‥。汗だくで虫達と戯れ、熊よけに大げさに騒ぎながら、4~5百mほど下って行くと、そこはすり鉢状の低地になっていて、短い距離ながら木道が整備されておりましたのよ。

 木道終点からすり鉢の底に下りてみると、その地面には砕いたような中くらいの石が、自然に敷き詰められている感じで、そこには測ったような間隔で十数個の風穴が開いていたのです。その穴の一つに恐る恐る手をかざしてみると、なんと、クーラーのように冷たい風が吹き出しているではありませぬか。んー、なんじゃか、とっても不思議~。あと、周辺に転がっている割れたような石は、風穴から吹き出して来たものと思われ‥。

 これで涼んだと思いきや、ジリジリと照りつけるお天道様の暑いこと。今日のような36℃の炎天下で涼しさを求めるなら、前述の「東漸寺の水」までにしといた方がよいと思われますな~。

P.S.
 後日、テレビを見ていたら、岩手県の氷渡洞(すがわたりどう)という鍾乳洞では、内部の気温が9℃、そこを流れる水の温度が8℃だとレポートされておりました。なので、ここジャガラモガラの内部構造も、地下水が流れる洞窟になっていると考えるのが自然だと思いますね。
ジャガラモガラ - 雨呼山からの景色ジャガラモガラ - 入口
ジャガラモガラ - 木道ジャガラモガラ - 案内板
ジャガラモガラ - 現地
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