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船岡城址公園・みやぎ大菊花展

宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-1 TEL.0224-54-3826(大会事務局)
今回の期間:平成27年10月20日~11月13日
柴田町観光物産交流館・さくらの里 TEL.0224-87-7101




 11月、船岡城址公園へ。

 と、秋になると昔はどこの町でもやっていた菊人形祭り。はたと辺りを見渡せば、船岡城址公園にて「みやぎ大菊花展」なるものが、すこぶる密やかにとり行われているではありませぬか。おや「菊人形祭り」の文字が見当たりませぬぞよ、なんで~。

 カンカン照りが続いた秋の日。なぜか今日だけは小雨交じりの日で、観光客には運悪くござそうろう。城址公園の一角にある広場に会場が設営され、ぐるっと一周まわるコースと、その真ん中にいちおう菊人形などが飾られている配置になっております。

 久しぶりに見た菊の大輪。昔、父が「品評会に出すのだ」とのたまい、丹精込めて朝に夕に世話をしていた鉢植えの一本の菊の花。その翌年の秋にはそんな菊の姿は無くなり、あんなにイキイキと菊を育てていた父の心はいずこへ。「んー、なして~?」と小学生の自分にはモヤモヤだけが残るのでありました。

 さて、やっぱり菊はいいもんです。大輪から小輪、もっこりしたものから平べったいものまで、いろんな種類があるんですね。まあ、皆さんも、よろしかったら御覧くださいまし。わたしゃ食べる菊の方が好きなんですけどね。公園内には常設の小さな産直売り場「柴田町観光物産交流館・さくらの里」もあるので、そちらもどうぞ。食用菊とか、渋柿とか、菊人形祭りには定番の大福とか(いや餅菓子だったかも)、売っておりましたよ。

メモ)
 菊を育てるのは江戸時代にも流行っていたそうで、やはりそこでも品評会みたいなものがあり、なんと、大名と庶民が同じ土俵で競い合っていたとか。とのNHK-BS番組を見ました。あと、なんでも「勝ち菊」と「負け菊」とやらの言葉があり、「負け菊を 一人見直す ゆふべかな」と小林一茶が詠ったと。

 もう一つ、夏目漱石の三四郎を読んでいたら、「菊人形を見に行く」というくだりがあり、どうも現在の菊人形祭りと同じような光景が展開されておりました。それは、明治末期~大正初期のことだと思われます。
柴田町船岡城址公園・スロープカーこのurl
乗車料 片道150円
 こちらの公園は春の桜も有名で、川沿いの一目千本桜につながっているのは、皆さんもご承知の通り。

 また、段々構造の船岡城址の最上段には船岡平和観音像(普段は中に入れるが現在工事中)がある展望所になっており、そちらへは(普通に歩いて上れますが)スロープカーも運行されているのです。今日はお客さんが誰もおらず即乗れて(その都度運行しているみたい)、貸し切り状態でございました。

 こちら山頂にも桜の木がたくさん植えられており、また花の公園なども設けられ、今は花が無くなったアジサイの花畑も残っております。ここの一番の見所は、なんといっても高台からの景色でしょう。残念ながら今日はガスっておりまして、かすかに見えるだけ。想像力をかき立てる風景なのであります。それでも眼下のかなたに薄っすらと浮かぶ国道4号線や白石川も、マンザラ悪くはありませぬよ。

船岡城址公園・スロープカー


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©東北を行け1511 , Update:2024/09/17